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液体機内持ち込み緩和が延期 空港で検査導入遅れ=来年6月に

空港の保安検査における液体物の機内持ち込み制限の緩和実施が遅れている。英国の全ての主要空港で液体の容量制限の引き上げなどが実現するのは、来年6月となる見通しだ。政府は今年6月1日までの実施を目指していたが、各空港で新型の検査機器の導入が遅れているために先送りを決めた。延期はこれで2度目となる。運輸省が4日発表した。

延期の期間は空港によって異なるが、最長で1年のため、来年6月1日には全主要空港で新型機器の導入が完了する見通し。運輸省は、これに間に合わなかった空港には罰金を科すとしている。

空港の保安検査では、液体物は100ミリリットル以下の容器に入れた上で透明なプラスチック袋にまとめ、ノートパソコンやタブレットなどの電子機器と共にかばんから取り出す必要がある。政府は2018年、新型のコンピューター断層撮影(CT)スキャナーを導入し、かばんに入れたままの検査を可能とするとともに、液体物の容量制限を100ミリリットルから2リットルに引き上げると発表。当初は22年末を期限としていたが、コロナ禍で今年6月1日に延期した経緯がある。

スカイニュースによると、ロンドン・シティー空港では昨年4月に新型検査機器の導入をすでに完了。ロンドン・ヒースロー空港は今夏までに新型検査機器の導入を完了する方針のほか、ロンドン・ガトウィック空港は来年3月、マンチェスター空港は来年の導入完了を目指している。


関連国・地域: 英国
関連業種: その他製造運輸マクロ・統計・その他経済

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