英小売協会(BRC)は4日、8月の小売売上高が既存店ベースで前年同月比0.4%減少したと発表した。パーティー用の食品や飲料はやや伸びたものの、非食品が落ち込んだことで、昨年11月以降で最低水準(イースター休暇の影響除く)を記録した。消費者は買い物よりもロンドンオリンピックのテレビ観戦を優先したようだ。
新規出店分を含めた全体の小売売上高は1.6%増加。オンライン販売は4.8%増と統計を開始した2008年10月以降で最低だった。
BRCのスティーブン・ロバートソン会長は、「人々は五輪に引き付けられ、特に大きな買い物に対し興味を失ったことは明らかだ」とコメント。オンライン販売に関しては、特にオリンピック競技が集中する夕方に減ったという。
BRCと共同でこの調査を実施している大手会計事務所KPMGの小売部門トップ、ヘレン・ディッキンソン氏は、「オリンピックが消費を刺激するという小売業界の望みは見事に打ち砕かれた」とする一方、五輪は期待されていた消費者信頼感の回復に結び付いたと述べている。
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