Ifo経済研究所は3日、ドイツ自動車業界の景況感が3月は改善したと発表した。輸出見通しが明るくなり、サプライチェーン(供給網)の不安も緩和したことで、2023年5月以来の水準となった。
自動車業界の景況感指数は2月のマイナス9.9ポイントから、3月はマイナス5.8ポイントに上昇した。うち「期待指数」はマイナス29.5ポイントからマイナス18.7ポイントへ上向いた。Ifoは巨大市場である米国と中国で、楽観ムードが高まっているとみている。
紅海情勢の緊張は続いているが、サプライチェーンに問題が生じていると回答した企業は少なかった。Ifoは「新型コロナウイルスの流行以降、サプライチェーンの耐久力を高めるために取り組んできたことが成果を上げている」と分析した。
Ifoの担当者は「ドイツの自動車産業はようやく23年下半期(7~12月)の低迷を抜け出し、再び自信を持って将来に目を向けているようだ」と語った。
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