ドイツのショルツ首相は12日、防衛機器や自動車部品を手がけるラインメタルが北部ウンターリュス(Unterluess)に建設する弾薬工場の起工式に出席した。式典にはピストリウス国防相とデンマークのフレデリクセン首相も参加。ショルツ氏は、ロシアのウクライナ侵攻が続く中、欧州は早急に兵器の生産拡大に取り組むべきと呼びかけた。
同氏は式典で、欧州大陸は「平時ではない」とした上で、防衛装備品を大量生産する必要があると強調。今後数十年にわたり防衛産業の受注を保証するため、欧州各国が共同調達を行うことを提案した。
新工場は来年の稼働開始を予定し、投資額は3億ユーロに上る。当初の年産能力は砲弾5万発で、フル稼働後は年間に砲弾20万発のほか、爆薬のトリメチレントリニトロアミン(RDX)最大1,900トンを生産する計画だ。ロケットエンジンや弾頭を生産する可能性もあるという。工場の開設により、500人の雇用創出が見込まれている。
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