ドイツの鉄道運転士労組GDLは22日、24日から6日間のストライキを実施すると発表した。ドイツ鉄道(DB)との団体交渉に進展が見られないためで、期間中は全国の交通に大きな影響が出るとみられる。GDLによるストは過去2カ月余りで4度目。一連の交渉においては最長期間の実力行使に出る。
ストは24日午前2時(現地時間)に開始し、29日午後6時まで行われる。貨物列車の運転士は、23日午後6時からストに突入する。
GDLはかねて、少なくとも月555ユーロの昇給や、週38時間から35時間へ労働時間の短縮などを要求している。DB側は最新の交渉で、8月から平均4.8%、2025年4月からはさらに5%の賃上げを提案。さらに、26年からは労働時間を週37時間に変更できる権利を従業員に与え、短縮しない場合は追加で賃金を支払うことなどが内容に盛り込まれた。
これに対しGDLは「DBは改善した提案を持ち込むかと思っていたが、これまで通り非協力的で対立をあおるような提案だった」とコメントしている。
同労組は10~12日にもストを強行し、長距離列車や地域列車の大半が運休となった。今回のスト期間も、交通網の大幅な乱れが予想される。[労務]
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