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タタ、英で2800人削減 2高炉閉鎖=低炭素化で

インドの鉄鋼大手タタ・スチールは19日、今年中にウェールズ南部ポートタルボット(Port Talbot)の製鉄所の二つの高炉とコークス炉を閉鎖すると発表した。二酸化炭素(CO2)排出量が少ない電炉に転換するためで、最大2,800人の人員を削減する。

高炉の一つとコークス炉は今年半ばに、残り一つの高炉は年後半に、それぞれ段階的に閉鎖する。影響を受ける従業員2,800人のうち、2,500人の人員整理は向こう1年半に実施される。依願退職を最大限に活用する方針で、退職手当や再訓練などに1億3,000万ポンドを充てる。

タタは今回の措置により、「10年以上にわたる損失を挽回し、旧式の高炉から、よりサステナブルなグリーン鉄鋼事業へと転換することが目的」と説明。これにより、既存製品の生産能力をほぼ維持しながら、年間CO2排出量を英国の総排出量の1.5%に相当する500万トン削減できるとしている。

同社は昨年9月、ポートタルボット製鉄所の低炭素化に向け、英国政府から5億ポンドの補助金を獲得していた。電炉への転換には総額12億5,000万ポンドが必要で、残りはタタが負担する。[労務][環境ニュース]


関連国・地域: 英国
関連業種: 鉄鋼・金属マクロ・統計・その他経済雇用・労務

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