ドイツの製薬・化学大手バイエルは17日、大幅な人員削減を実施する方向で、従業員側と合意に至ったと発表した。詳細な削減人数は明らかにしていないが、経済紙ハンデルスブラットは関係者の話として、数千人に上る恐れがあり、特にドイツ拠点が影響を受けると報じている。
2023年に就任したビル・アンダーソン最高経営責任者(CEO)は、組織の構造改革を進めている。経営管理の合理化や、意思決定プロセスの迅速化の一環として、人員整理を決めた。
バイエルのドイツ国内の従業員は、約2万2,000人。人員削減は今後数カ月以内に開始し、遅くとも25年末までに完了する方針。
従業員側の代表である中央労働評議会議長は、「グループの全事業部門存続のためには人員削減が必要で、苦渋の決断だった」と合意に至った背景を説明した。[労務]
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