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独首相、農家補助縮小を強調=デモ拡大も

ドイツのショルツ首相は8日、2024年度予算で農業生産者向けのディーゼル燃料補助を段階的に縮小する方針を改めて示した。国内の主要道路などではこの日から抗議活動が行われ、交通網に大きな混乱が生じたが、政策を推し進める姿勢を強調した。

ショルツ氏は8日、首都ベルリンでルクセンブルクのフリーデン首相と会談。その後に行われた記者会見で農家補助について質問されると、「われわれの提案は、正しくバランスが取れたものだと信じている」と述べ、理解を求めた。ドイツの連立与党3党は、農業生産者向けの燃料補助を24年内に40%、25年に30%削減し、26年に打ち切る方針を掲げている。

農業生産者らはこれを受け、8~12日にかけて全国でデモ活動を行うと発表。初日はベルリンやミュンヘン、ハンブルクの高速道路をトラクターで閉鎖するなどして抗議した。

ブルームバーグによると、道路が閉鎖されたことで、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は北西部ニーダーザクセン州エムデン(Emden)工場に従業員が出勤できない事態となった。南部地域でも、燃料の配送が滞るなど影響が出ているという。

鉄道運転士労組GDLも10~12日にストライキを実施する予定で、国内の交通網には今後も大きな混乱が生じると予想される。


関連国・地域: ドイツ
関連業種: 農林・水産マクロ・統計・その他経済社会・事件

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