ドイツの格安スーパー大手アルディと同業リドルのクリスマス期間の英国での売上高が過去最高を記録した。食品価格の高騰が進む中、消費者がコスト削減を重視したことが示された格好だ。
クリスマスイブまでの4週間の売上高は、アルディが前年同期比8%増の15億ポンド。リドルは同12%増え、1994年に英国に進出して以来最高となった。来店者数は両社共に昨年12月22日に過去最多を記録。同日のアルディの来店者数は250万人を超えた。
リドルは、消費者はコストを抑えつつも特別感を求めており、「デラックス」シリーズの売り上げが9月10日~12月24日で前年同期比11%伸びたと指摘。特にマカロンや、トリュフ風味などのクリスマス限定ポテトチップスが人気だったほか、英国産七面鳥など伝統的な食品も好調だった。
英国では物価高騰ペースはいくらか和らいだものの、食品・飲料の価格は高止まりしている。英政府統計局(ONS)によると、11月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)は131.7ポイントとなり、前年同月比3.9%上昇。食品・非アルコール飲料は9.2%上がった。
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