ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は19日、2026年までに100億ユーロの収益拡大を目指すためのコスト削減策を巡り、従業員代表と合意したと発表した。乗用車の収益率改善や、持続可能な雇用の確保を目指す。
VWは今回、開発や生産の加速化により、生産コストの年間2億ユーロ超の削減を目指す。より効率的な調達を通して3億2,000万ユーロを、アフターセールス事業の最適化で2億5,000万ユーロ超を、それぞれ確保する計画。必要に応じて、一部の従業員に早期退職を促す方針も明らかにした。
VWは一連の措置により、24年にも収益を最大40億ユーロ拡大することが可能になると説明。収益率を今年1~9月の3.4%から、26年までに6.5%に引き上げる目標を打ち出した。
VWは12月初め、事務関連の人件費を20%削減する計画を従業員に通知。生産サイクルの大幅な短縮や、国内で予定していた8億ユーロ規模の研究開発(R&D)施設の新設を見合わせる計画を明らかにしていた。[労務]
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