ドイツのタイヤ・自動車部品大手コンチネンタルは4日、ダッシュボードやディスプレーを製造するユーザーエクスペリエンス事業をスピンオフ(事業の分離・独立)する計画を明らかにした。中期目標の達成に向けた取り組みの一環で、同事業の売却など戦略的な選択肢も検討する。
同事業の今年の売上高は、約35億ユーロになる見通し。コンチネンタルは11月、自動車部門で数千人の従業員を整理すると明らかにした。2025年までに年間4億ユーロのコスト削減を目指しており、同部門の事業領域を六つから五つに減らすことを決めている。
コンチネンタルは併せて、今後5年間の売上高とEBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)ベースの利益率の目標を明らかにした。売上高は、今年の見通しの410億~430億ユーロから、2~3年の短期では440億~480億ユーロ、3~5年の中期では510億~560億ユーロに増やす。利益率については、今年の5.5~6.5%から中期的には8~11%に引き上げることを目指す。
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