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航空ヴァージン、SAFだけで大西洋横断

英国の航空大手ヴァージンアトランティック航空は28日、持続可能な航空燃料(SAF)だけを使ったロンドンーニューヨーク間のフライトを運航すると発表した。機材は米航空機製造大手ボーイングの中型機「787」で、エンジンは英ロールス・ロイスの「トレント1000」を搭載する。旅客機がSAFのみで大西洋を横断するのは、世界で初めて。

ロイター通信によると、同機は28日午前11時49分にロンドン・ヒースロー空港を離陸し、同日の午後2時40分(現地時間)にニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に到着する予定。

ヴァージンは、燃料をSAFに完全に切り替えることで二酸化炭素(CO2)排出量を70%削減することが可能になると説明。現行の規定では、商業飛行でSAFを使用するには通常燃料と混合する必要があり、混合比率には50%の上限がある。ヴァージンは今回の飛行でSAFの安全性を証明し、本格展開を後押ししていきたい考えだ。

SAFは食用油の廃油や動物性油脂、植物などの再生可能な原料から生成される。既に商用化が可能な段階にあるが、コストの問題などから航空燃料全体に占めるSAFの割合は0.1%未満にとどまっている。

英国は2050年までのネットゼロ化に向けた取り組みの一環で、30年までにSAFの割合を10%に高める目標を掲げる。SAFの利用が軌道に乗り国内に産業が根付けば、18億ポンド規模の経済効果と1万人以上の雇用創出が見込まれている。[環境ニュース]


関連国・地域: 英国米国
関連業種: 運輸マクロ・統計・その他経済雇用・労務

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