自動車製造取引業者協会(SMMT)は6日、10月の英国の新車登録台数が15万3,529台となり、前年同月比14.3%増加したと発表した。伸びは9月の21%から減速したが、15カ月連続でプラスを維持している。
10月はフリート向けが28.8%、個人向けが0.3%それぞれ拡大。一方、法人向けは15.2%落ち込んだ。
燃料別ではガソリン車が9.3%伸びた半面、ディーゼル車は17.1%縮小した。代替燃料車(AFV)のうち、バッテリー式電気自動車(EV)は20.1%増加。ハイブリッド車(HV)は24.6%、プラグインハイブリッド車(PHV)は60.5%それぞれ拡大している。マイルドハイブリッドシステム搭載車では、ガソリン車が5.5%増え、ディーゼル車は10%伸びた。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するランドローバーが39.9%増の4,582台、ジャガーが3.9倍の1,449台。欧米ステランティス傘下のボクソールは20.2%増の9,266台だった。
外国勢を見ると、独フォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが2%増の1万3,058台、傘下のアウディは23.6%増の1万2,598台。メルセデス・ベンツは2%減の5,900台、BMWは21.6%増の1万1,188台だった。米フォードは8.8%減の1万2,119台となっている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が3.3%増の8,616台。日産自動車は26.1%減の5,036台、スズキは96%増の1,962台、マツダは15.5%減の1,842台、ホンダは20.8%減の1,777台だった。SUBARU(スバル)は47%減となっている。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、今回の結果について「新車需要は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を上回り、市場予想を覆した」とコメント。また、英政府はインセンティブ提供やインフラ改善などを通じて、ドライバーのEV移行を促進する必要があると強調した。
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