• 印刷する

中欧の電池工場建設を棚上げ VW、欧州でEV需要伸び悩み

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、中欧での電気自動車(EV)用バッテリー工場の建設計画を一時的に中断する方針だ。欧州のEV需要が想定より伸び悩んでいるため。VWのチェコ子会社シュコダ・オートが1日明らかにした。

VWのオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)はこの日、チェコの首都プラハでフィアラ首相と会談。首相はバッテリー工場の建設候補地として西部にある用地を提案したが、ブルーメ氏は「市況を踏まえれば、欧州に新たな工場の建設を急ぐ必要はない」と述べたという。

これを受け、フィアラ氏は会談後の記者会見で、この用地を他の投資家に売り込む考えを示した。スィーケラ産業・貿易相によれば、政府はEV用バッテリー工場の新設に向けて、VW以外に5社と協議を進めているという。

VWは2021年7月、30年までに欧州のバッテリーのギガファクトリーを6カ所に増やし、生産能力を240ギガワット時に引き上げる計画を発表。このうち1カ所については、ハンガリーかポーランド、スロバキア、チェコのいずれかに建設する方針を示していた。

VWは現在、同社傘下のバッテリー企業パワーコと共同で、ドイツ中部ザルツギッターとスペイン東部バレンシア、カナダ中東部オンタリオ州セントトーマスにギガファクトリーの建設を決めている。生産能力は3カ所合わせて最大200ギガワット時に達する見通しで、当面はこれで自社の需要を賄っていく考えだ。[環境ニュース]


関連国・地域: ドイツチェコ
関連業種: 自動車・二輪車マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

35年のICE車禁止で対立 首相は撤回要求もSPDは固執(10/08)

防衛3社、オランダ旧ネッドカー工場で生産(10/08)

自動車にグリーン鉄活用=政府の産業支援案(10/08)

ラインメタル、ハンガリーで開発施設を新設(10/08)

気候保護契約の26年入札、予備手続き開始(10/08)

英化学イネオス、独の生産2拠点を閉鎖へ(10/08)

BASF、コーティング事業を米社に売却か(10/08)

独新車登録、9月は12.8%増加(10/08)

製造業受注、8月は0.8%減少(10/08)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン