英民間航空局(CAA)は26日、全国航空管制サービス(NATS)が提供する管制サービスの料金を値上げすると発表した。2022年はフライト1回につき47ポンドだったところ、23~27年は64ポンドに引き上げ。乗客1人当たりの平均負担額は約0.43ポンド増え、2.08ポンド前後に上昇する。
CAAは値上げにより、NATSが新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による打撃を補い、質の高いサービス提供に向けた投資資金を確保できると説明。今回の判断は8月に発生した航空管制システムの障害とは切り離されたもので、システム障害を巡っては必要に応じ規制措置を検討するとしている。
英国では8月、航空管制システムに技術的障害が発生し、約2,000便が欠航。航空会社は対応のため多額の費用を負担した。これを踏まえ、航空各社は今回の値上げについて強く反発している。
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