自動車製造取引業者協会(SMMT)は5日、9月の英国の新車登録台数が27万2,610台となり、前年同月比21%増加したと発表した。伸びは8月の24.4%から減速したが、14カ月連続でプラスを維持している。
9月はフリート向けが40.8%、個人向けが5.8%それぞれ拡大。一方、法人向けは12%落ち込んだ。
燃料別ではガソリン車が15%伸びた半面、ディーゼル車は4.2%縮小した。代替燃料車(AFV)のうち、バッテリー式電気自動車(EV)は18.9%増加。ハイブリッド車(HV)は30.7%、プラグインハイブリッド車(PHV)は50.9%それぞれ拡大している。マイルドハイブリッドシステム搭載車では、ガソリン車が31.8%増え、ディーゼル車は4.8%伸びた。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するランドローバーが28.1%増の6,117台、ジャガーが25.9%増の2,008台。欧米ステランティス傘下のボクソールは38.9%増の1万3,434台だった。
外国勢を見ると、独フォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが17.5%増の2万2,313台、傘下のアウディは47.2%増の1万8,783台。メルセデス・ベンツは44.2%増の1万4,486台、BMWは6.9%減の1万2,522台だった。米フォードは0.4%減の2万650台となっている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が6.8%増の1万6,333台。日産自動車は7.4%増の1万5,794台だった。マツダは18.8%増の5,507台、スズキは2.2倍の4,588台、ホンダは14.7%減の3,200台、SUBARU(スバル)は2.4倍の552台だった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、今回の結果について「景気低迷にもかかわらず新車市場は好調を維持している」とコメント。一方で、メーカーに対するゼロエミッション車(ZEV)販売目標の義務付けが来年に施行するため、インセンティブ提供やインフラ改善などを通じて、ドライバーのEV移行を促進する必要があると強調した。
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