ドイツの靴メーカー、ビルケンシュトックは、近く行う新規株式公開(IPO)の公開価格の仮条件を1株当たり44~49ドルに設定した。同社が2日、米証券取引委員会(SEC)に提出した申請書で明らかになった。上限になれば評価額は約100億ドルに達する計算だ。
ビルケンシュトックは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を予定しており、約3,220万株を放出して、最大15億8,000万ドルを調達する方針。調達した資金は、負債圧縮に振り向ける。IPOの日付は明らかにしていないが、一部メディアは10月11日と報じている。
ビルケンシュトックは1774年の創業。2021年にフランスの投資会社Lキャタルトンが創業家から過半数株を取得した。フランスの資産管理会社フィナンシエール・アガシュ(Financiere Agache)が少数株を保有する。同社は仏高級ブランド大手LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのベルナール・アルノー最高経営責任者(CEO)の会社。
IPO後のLキャタルトンの出資比率は約83%となる見通し。フィナンシエール・アガシュもIPOで3億2,500万ドルの追加出資を行う方針を示している。
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