ロンドン・ガトウィック空港は25日、航空管制官の病欠を受けた人手不足に対処するため、1日当たりの発着便数を800便に制限すると発表した。管制業務を担う英全国航空管制サービス(NATS)の職員の3割が、新型コロナウイルス感染などで勤務できないという。制限は10月1日まで適用し、これにより計164便が欠航となる。
最も影響が大きいのは9月29日で、この日だけで65便が欠航。ガトウィック空港の運航便の半数弱を占める英格安航空大手イージージェットや、アイルランドのライアンエアー、英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の乗客に影響が及ぶとみられている。
ガトウィック空港は今回、直前の欠航や遅延といった混乱を避けるため便数の制限に踏み切ったという。同空港ではここ数週間、NATS職員の急な病欠により40便以上に欠航や代替着陸などの影響が及んでいた。
NATSはこうした状況を受け、可能な限り迅速に訓練と採用を行っていると説明。ただし、ガトウィック空港の運航事情が多忙で複雑なことから、経験豊富な航空管制官でも勤務可能となるまで9カ月かかるため、非常に難しいとしている。[労務]
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