フランスの小売大手カルフールは20日、スペインの百貨店エル・コルテ・イングレス(El Corte Ingles)から47店舗を取得することで合意したと発表した。取引額は6,000万ユーロで、「スーペルコル(SuperCor)」ブランドのスーパーとコンビニエンスストアが対象。当局の承認などを経て、2024年3月末までの完了を見込む。
カルフールはスペインで店舗の多角化と出店地域を拡大する戦略を打ち出しており、今回の店舗取得はこの一環。
スーペルコルは首都マドリードのほか、北東部カタルーニャ自治州や東部バレンシア自治州、南部アンダルシア自治州で展開する。カルフールは取得した店舗をスーパーの「カルフール・マーケット」、コンビニの「カルフール・エクスプレス」、格安スーパー「スペコ(Supeco)」のいずれかに変更する計画だ。
カルフールの上半期(1~6月)の営業利益(特別損益除く)は7億ユーロと、恒常為替レートベースで前年同期比2.2%減少。ただ、フランスを除く欧州に限ると1億6,400万ユーロと前年並みを維持しており、スペイン事業が下支えしたとしている。
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