ドイツ政府は、マイクロエレクトロニクスおよび通信技術分野のプロジェクト31件に約40億ユーロを支援すると発表した。欧州連合(EU)の「欧州共通利益に適合する重要プロジェクト(IPCEI)」支援プログラムに基づくもので、半導体の国内生産拡大などにつなげる。
支援の対象には、独自動車部品大手ロバート・ボッシュや半導体大手インフィニオンテクノロジーズなどが含まれる。オランダの半導体大手NXPセミコンダクターズはこの資金を欧州での研究開発(R&D)強化に活用。スウェーデンの通信機器大手エリクソンは、第6世代(6G)移動通信サービスの開発に役立てる。
支援のうち7割は連邦政府が、3割は州政府がそれぞれ拠出。これに対し企業側は、生産設備や開発のために計100億ユーロ以上を投資する。
欧州委員会は6月、マイクロエレクトロニクスおよび通信技術分野のIPCEIを承認。ドイツを含むEU加盟14カ国が68件のプロジェクトに最大81億ユーロを支援することを認め、これに伴う137億ユーロの民間投資を見込んでいた。[EU規制]
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