独眼鏡チェーンのフィールマン(Fielmann)は1日、米国の同業SVSビジョンを買収したと発表した。国際事業の拡大方針に沿うもので、米国市場に進出する。取引額は明らかにしていない。
6月に買収を発表し、米当局の承認を得た上で完了した。SVSビジョンは米ミシガン州に本社を置く眼鏡の小売業者で、国内9州に80店舗以上を構える。約650人の従業員を抱え、2022年度の売上高は1億ドルに達した。
フィールマンのマーク・フィールマン最高経営責任者(CEO)は米国市場への本格参入について、「米国の消費者に、目のケアやアイウエアのさらなる可能性を再発見してもらいたい」と述べた。
フィールマンは今回の買収に伴い、23年度の連結売上高が20億ユーロ、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が約4億ユーロになるとの見方を示し、従来予想を引き上げた。
同社は1972年創業の家族経営企業。約1,000店舗を構え、眼鏡やコンタクトレンズなどの視覚補助製品の製造・販売を手がける。今年6月には、眼鏡のオンライン販売サイト「ビーフィッティング」を運営するカナダの企業も買収した。
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