スイスの金融大手UBSは8月31日、向こう数年で国内の従業員3,000人を整理すると発表した。同業クレディ・スイスの買収を受けた事業再編に伴うもの。クレディ・スイスの国内事業は、来年から自行に統合する。BBC電子版などが伝えた。
UBSのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は、完全統合が自行や利害関係者、スイス経済にとって最善の結果であることが分析により明示されたと説明。国内事業の統合は来年に始め、2025年に完了する見通し。
同行は、クレディ・スイス国内事業の統合に伴い1,000人、グループ全体の事業再編に伴い2,000人を削減する計画。ただし、大半は定年退職や自主退職を通じたものになるという。グループ全体の統合は26年末までに完了させ、それまでに100億ドル超のコストの削減を目指す。
■第2四半期は14倍に増益
UBSはこの日、第2四半期(4~6月)の純利益が288億7,500万ドルとなり、前年同期から14倍に拡大したと発表した。6月にクレディ・スイスの買収完了で計上した負ののれんにより、銀行の四半期の利益として過去最大を記録した。
総収入は95億4,000万ドルと、7%増加。うち資金運用収支は2.9%増の17億1,300万ドルだった。[労務]
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