米国の液化天然ガス(LNG)大手シェニエール(Cheniere)・エナジーは22日、ドイツの化学大手BASFと長期供給契約を結んだと発表した。BASFにとっては初のLNG供給契約となる。欧州では、ロシアのウクライナ侵攻開始以降、ロシアの代替となる天然ガスの供給元を探す動きが強まっている。
BASFは年間約80万トンを輸入する。契約期間は2026年半ばから43年まで。同社のディルク・エルバーマン最高財務責任者(CFO)は今回の契約について「独自のLNG供給網を構築することで、エネルギーと原料のポートフォリオを多様化する」としている。
ウクライナ侵攻に伴う西側諸国の制裁を受け、欧州企業がロシアに代わるLNG供給元を探す中、米国は世界最大の輸出国となっている。シェニエールは今年6月、石油・ガスでノルウェー最大手のエクイノールともLNGの長期供給契約を交わしている。
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