ソフトバンクグループ傘下の英半導体チップ設計大手アーム・ホールディングスは21日、米店頭市場ナスダックへの上場を申請したと発表した。上場予定日は明らかにしていないが、9月となる見通し。時価総額は600億~700億ドルに上るとみられ、米国での新規株式公開(IPO)案件として過去2年弱で最大規模となる見通しだ。
公開価格や売り出し規模は公表していない。また、米インターネット通販大手アマゾン・コム、半導体大手エヌビディアやインテルなどの企業がアンカー投資家として参加する方針と報じられているが、アームはコメントを控えている。
ソフトバンクは今回、アームは上場後も引き続き自社の連結子会社にとどまると発表した。ソフトバンクはこれに先立ち、傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンド1(SVF1)が保有するアーム株25%を取得している。取引額は161億ドルと、アームの企業価値を約640億ドルと見積もった水準だった。
米国では2021年11月、新興の電気自動車(EV)メーカー、リビアン(Rivian)・オートモーティブがナスダックでIPOを実施。上場時の時価総額は700億ドル規模に達した。[日本企業の動向]
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