英国の鉄道運転士労働組合(ASLEF)は18日、所属する鉄道会社16社の運転士が9月1日に24時間ストライキを実施すると発表した。翌2日には時間外労働を拒否する。昨年6月から続く賃上げ争議の一環で、24時間ストは今回で12回目。全国鉄道・海運・運輸労働組合(RMT)の組合員が実施する9月2日のストと重なるため、大きな混乱が予想される。
ストの影響を受けるのは、◇アバンティ(Avanti)・ウエストコースト◇チルターン・レールウェイズ◇c2c◇クロスカントリー◇イーストミッドランズ鉄道◇グレーター・アングリア◇GTRグレート・ノーザン・テムズリンク◇グレートウエスタン鉄道(GWR)◇ワイト島のアイランド線◇ロンドン・ノース・イースタン・レールウェイ(LNER)◇ノーザン・トレインズ◇サウスイースタン鉄道◇ガトウィック・エクスプレスを含むサザン・トレインズ◇サウスウエスタン鉄道(SWR)◇トランスペナイン・エクスプレス(TPE)◇ウエストミッドランズ・トレインズ(WMT)。約1万3,000人の運転士が参加する。
ASLEFは、「運転士は2019年以来、4年間も賃上げがない」と強調。各社は4月末以降は連絡も取ろうとしないとして、「鉄道会社とその背後にいる政府は話し合いを拒否している」と非難した。
各社は、賃金を1年目に4%、翌年に4%引き上げるとともに労働慣行を変更することを提案し、これに対する組合員の投票を実施するよう求めている。しかしASLEFは、改善案の提示を要求している。[労務]
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