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アストンマーティン、2.2億ポンド調達

英国の高級車メーカー、アストンマーティンは1日、株主割当増資などにより2億1,605万ポンドを調達したと発表した。この資金により高金利の負債を返済するほか、電動化に向けた設備投資を進める。

株主割当増資は総額2億1,050万ポンドだったが、他に個人投資家と社内の取締役から合わせて555万ポンドを確保した。売り出した株式は増資前の総株式数の約7.9%に相当する。

増資では筆頭株主である同社会長のローレンス・ストロール氏の投資会社ユー・ツリー(Yew Tree)と主要株主3社が、合わせて1億1,560万ポンドを引き受けた。主要株主3社は、中国の自動車大手、浙江吉利控股集団、サウジアラビアの政府系基金パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)、ドイツの自動車大手メルセデス・ベンツ・グループ(旧ダイムラー)。

アストンマーティンは、今回の資金調達により2024年からフリーキャッシュフローをプラスにできるとの見通しを示している。同社は20年に1億ドルを借り入れたが、15%のクーポンや繰延利息などの条件があり、金利負担が収益を圧迫していた。今年上半期(1~6月)の税引き前赤字は1億4,200万ポンドだったが、このうち利払いは5,600万ポンドに上る。また、6月末時点の純負債8億4,600万ポンドのうち、高金利の負債は1億8,600万ポンドだった。


関連国・地域: 英国ドイツアジア中東
関連業種: 自動車・二輪車金融

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