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ロンドン地下鉄、スト中止 労使交渉に進展=大混乱回避

英国の全国鉄道・海運・運輸労働組合(RMT)は21日、ロンドン地下鉄(LU)の従業員が計画していた23~28日のストライキを中止すると発表した。年金の削減や人員整理を巡るロンドン交通局(TfL)との交渉で大きな進展があったため。ストが実施されれば最大1万人が参加し、大規模な混乱が予想されていた。

RMTは、TfLが提案する最大30%の年金削減や600人の人員整理、運転士の労働協約の変更などに抗議するため、今回のストを計画。RMTのミック・リンチ事務局長は「TfL側から大幅な譲歩があり、交渉が進展した」と述べた。

TfLは、当初計画していた人員整理は行わず、2026年まで年金制度を改定しないことを約束。労働条件の改善については、今後も協議を続ける。

鉄道運転士労働組合(ASLEF)もこの日、LU従業員が計画していた26日と28日の終日ストを中止すると発表。こちらも労働条件や年金の削減を巡る交渉で大きな進展があったためと説明した。

英国の公共交通機関では昨年から、賃上げや労働条件の改善を求めるストが相次いでいる。LU従業員は今年3月にもストを実施し数千人が参加した。7月29日には、鉄道運行会社14社の車掌や駅員などが参加する時限ストが予定されている。[労務]


関連国・地域: 英国
関連業種: 運輸雇用・労務

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