米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、ドイツの金融最大手ドイツ銀行に1億8,600万ドルの罰金を科すと発表した。マネーロンダリング(資金洗浄)対策など過去の改善命令への対応が不十分なためと指摘している。
罰金は、ドイツ銀のニューヨーク支店と米国内の関連会社が対象となる。FRBは、ドイツ銀が2015年と17年の改善命令に対して十分な対策を講じていない上、デンマーク金融最大手ダンスケ銀行のエストニア支店の資金洗浄に対する関与でも内部統制やガバナンスに不備があったと指摘。こうした問題に優先的に取り組まなければ、追加で罰則を科すと警告した。
FRBは、ドイツ銀がダンスケ銀のために決済した2,760億ドルのかなりの部分がリスクの高い非居住顧客に関係していたことが判明したと指摘。ドイツ銀は、15年にダンスケ銀との関係が終わった後も資金洗浄対策の欠点を放置していたという。
ドイツ銀は声明を出し、FRBが指摘した不備を巡り、近い将来に改善策を強化すると約束。罰金額の大部分はすでに引き当てていると説明した。
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