国際決済を手がける英国のCABペイメンツ・ホールディングスは6日、ロンドン証券取引所(LSE)に上場し、約3億3,500万ポンドを調達した。取引開始後に株価は公開価格の3.35ポンドを下回り、午後には3ポンド程度まで下落した。
調達額はオーバーアロットメントオプションの行使を含めたもの。これに基づくCABペイメンツの時価総額は8億5,100万ポンドとなった。この日は取引できる投資家を限定した条件付き取引の開始日で、本格的な取引は11日からとなる。
CABのバイラブ・トリベディ最高経営責任者(CEO)は上場について、「顧客と新たな投資家に対する当社の自信を示すとともに、国際的なフィンテック(ITを活用した金融サービス)ビジネスの本拠としての英国への信頼も示すもの」と述べている。
ただ、英国で上場するフィンテック企業の株価は振るわず、国際送金サービスを手がけるワイズの株価は、2017年7月の上場以来、35%近く下落している。英国のデジタル銀行レボリュート(Revolut)は、英投資会社のモルテンベンチャーズが6月に評価額を40%引き下げている。
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