自動車製造取引業者協会(SMMT)は5日、6月の英国の新車登録台数が17万7,266台となり、前年同月比25.8%増加したと発表した。伸びは5月の16.7%から加速した。
6月はフリート向けが37.9%、個人向けは14.8%それぞれ増えた。法人向けも12.7%拡大した。
燃料別ではガソリン車が13.5%増加した半面、ディーゼル車は22.3%落ち込んだ。代替燃料車(AFV)のうち、プラグインハイブリッド車(PHV)は65.5%伸びた。ハイブリッド車(HV)は40.1%、電気自動車(EV)は39.4%それぞれ増加した。マイルドハイブリッドシステム搭載車では、ガソリン車が53.4%増えた一方、ディーゼル車は3.3%減った。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するジャガーが26.5%増の1,466台、姉妹ブランドのランドローバーは11.7%増の4,633台。欧米ステランティス傘下のボクソールは0.4%減の9,927台だった。
外国勢を見ると、米フォードは49.2%増の1万4,744台。独フォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが30.2%増の1万5,185台、傘下のアウディは59.4%増の1万2,235台だった。BMWは22.5%増の1万1,600台。メルセデス・ベンツは22.4%増の8,163台となっている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が2.9%増の9,441台。日産自動車は49.7%増の7,968台だった。マツダは2倍の2,887台、ホンダは84.7%増の2,286台、スズキは16.1%増の2,044台、SUBARU(スバル)は3.6倍の299台だった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、今回の結果を受けて「環境性能に優れた車の魅力が、より多くのドライバーに伝わってきている」とコメント。一方で、気候変動対策の目標達成に向け、一層迅速に行動する必要があるとの認識を示した。EV所有者のうち、自宅で充電ができる人と、そうでない人の間には税金面で不公平感があると指摘し、公共の場でのEV充電についてVAT(付加価値税)の削減を求めた。
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