人工知能(AI)を使ったチャットボット(自動応答システム)「チャットGPT」を手がける米国の新興企業オープンAIは28日、ロンドンにオフィスを開設すると発表した。初の米国外拠点となる。英国は初めての「AIサミット」開催を計画するなど、AI分野で主導的な地位を築くことを目指しており、同社の拠点設置が追い風になると期待されている。
ロンドン拠点では、安全な汎用人工知能(AGI)の開発と政策形成の促進に向けた研究・エンジニアリング業務が中心となる。すでにセキュリティーエンジニアや政策責任者など四つのポストで人材募集を開始している。雇用規模やオフィスの開設時期は不明。
サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)はロンドン拠点設置により、「世界レベルの優秀な人材を集めることができる」と期待感を示している。
同CEOは5月、欧州連合(EU)が導入を予定するAI規則の順守が困難と判断すれば、欧州市場からの撤退を検討する意向を表明。その後、発言を撤回していた。
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