英国の製造業界団体メークUK(旧英国製造業者連盟)は19日、第2四半期(4~6月)の製造業業況調査を発表し、今年の製造業生産が0.3%縮小するとの見通しを示した。航空機や電子機器の旺盛な需要を背景に、前回3月時点の3.3%減から引き上げた。来年については0.8%増と、前回から見通しを維持している。
調査は、4月19日~5月24日に327社を対象に行われた。
過去3カ月で投資意欲が上昇した企業と低下した企業の差し引きの割合はプラス10%で、第1四半期のプラス14%から低下。ただ、これは工場・機械資産への投資に対する資本控除制度が3月末に終了した反動が大きいとみている。また、受注が増加した企業と減少した企業の差し引きの割合はプラス28%からプラス21%に低下。次の3カ月の見通しはプラス27%となっている。
メークUKは、製造業者の状況は「徐々に」改善しつつあると指摘。過去数年の政治的・経済的混乱に翻弄されていた企業にとっては、少なくとも比較的安定した時期を迎えているとする一方、包括的な産業戦略なしには、成長見通しは良くて微増にとどまるとしている。
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