英国の労働組合ユナイトは12日、ロンドン・ヒースロー空港の警備員が6~8月に予定する計31日のストライキのうち、第1弾となる6月24~25日の計画を中止すると発表した。賃上げ交渉を巡りヒースロー空港から改善案が提示されたことを受けたもの。向こう数日で組合員の決議にかけ、拒否された場合は28日から残りのストに踏み切る。
ユナイトはこれまで、同空港が提示した10.1%の賃上げを拒否していた。新たな提案では、1月まで遡及(そきゅう)して賃金を10%引き上げ、10月から11.5%の賃上げを適用するほか、来年はインフレに連動させ少なくとも4%引き上げると報じられている。組合員は、6月13~23日に受け入れ可否を投票する。
ヒースロー空港は、ユナイトが組合員に判断を委ねたことを歓迎し、組合員に受け入れを推奨。もしストが決行されたとしても、航空便の欠航は想定していないという。
ユナイトは当初、6月24~25日、28~30日、7月14~16日、21~24日、28~31日、8月4~7日、11~14日、18~20日、24~27日の計31日間、ストを計画していた。第3・第5ターミナルの警備員に加え、エアサイドに入る空港関係者や車両の確認を行う警備員が参加を予定している。[労務]
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