英国のロンドンで12日、テクノロジー分野のイベント「ロンドン・テック・ウイーク」が開幕した。スナク首相は、英国が人工知能(AI)規制で世界の規範となることを目指す意向を表明。一方、英政府は、イベントを通じてアジア太平洋地域から数百万ポンドの投資を誘致できる可能性があると明らかにした。会期は16日まで。
スナク氏は開幕の演説で、「AI分野をけん引することは、AIの安全性をけん引することだ」と説明。安全性の研究に英国が多額の資金をつぎ込むことに加え、国家や研究所間の国際的な協力、AIを活用した公共サービスの変革を戦略の柱に据えると明らかにした。
今回のイベントには、アジア太平洋地域から600人規模の代表団が参加。同地域から、フィンテック(ITを活用した金融サービス)や生命科学、AIなど幅広い英テック企業への投資が見込まれ、数百万ポンドの取引が成立する可能性もあるという。
政府によると、日本のスタートアップ企業データグスト(Datagusto)とクフーイット(Qufooit)は、英国への拠点移転を発表する予定。アジア太平洋地域との緊密な関係構築は、対内外国直接投資(FDI)の大きな機会につながるとしている。[日本企業の動向]
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