自動車製造取引業者協会(SMMT)は5日、5月の英国の新車登録台数が14万5,204台となり、前年同月比16.7%増加したと発表した。伸びは4月の11.6%から加速した。
5月はフリート向けが36.9%、法人向けは22.5%それぞれ増えた。半面、個人向けは0.5%減っている。
燃料別ではガソリン車が5.3%増加した半面、ディーゼル車は24.4%落ち込んだ。代替燃料車(AFV)のうち、ハイブリッド車(HV)は22.2%、電気自動車(EV)は58.7%それぞれ増加。プラグインハイブリッド車(PHV)は23%伸びた。マイルドハイブリッドシステム搭載車では、ガソリン車が36.8%増えた一方、ディーゼル車は8.7%減った。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するジャガーが21.7%増の1,341台、姉妹ブランドのランドローバーは6.7%減の3,391台。欧米ステランティス傘下のボクソールは12.5%増の8,879台だった。
外国勢を見ると、米フォードは1.2%減の1万970台。独フォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが11.3%増の1万1,687台、傘下のアウディは30.4%増の1万1,808台だった。BMWは7.2%減の8,025台、メルセデス・ベンツは24.6%減の5,816台となっている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が16.1%増の8,325台。日産自動車は55.8%増の6,484台だった。マツダは84.4%増の2,277台、スズキは31.1%増の1,878台、ホンダは17.8%減の1,505台、SUBARU(スバル)は2.2倍の134台だった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は今回の結果について、AFVが伸び、全国的に市場の変革が速いペースで進んでいると指摘。その上で、「ドライバーがEVに対する懸念を克服できるよう、産業界や政府、エネルギー会社など、あらゆる関係者が脱炭素化推進への投資を加速する必要がある」と話している。
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