政府統計局(ONS)は19日、6月の小売売上高(数量ベース、季節調整済み)が前月比0.1%増加したと発表した。1.5%のプラス(改定値)だった5月から大幅に伸びが減速している。記録的な降雨量を背景に食品の販売が落ち込む中、期待されたエリザベス女王即位60周年行事も顕著な需要押し上げ効果は発揮せず、市場予想を下回った。
主に食品を扱う店舗は0.7%落ち込み、全体を押し下げた。一方、非食品を扱う店舗は1.2%増加。中でも、繊維・衣料品・履物店は例年より早い夏季セールが奏功し、2.5%伸びている。百貨店などの非専門店と家庭用品店もそれぞれ0.2%、0.3%増えた。
5月に6.3%増と大幅に伸びた自動車燃料は、2.2%のマイナスに転じている。オンライン・通信販売は0.8%伸びた。
3カ月ベースで見ると、4~6月の小売売上高は前の3カ月から0.7%減少した。食品店が0.9%減った半面、非食品店は0.6%拡大。中でも非専門店が4%増と大きく伸びた。家庭用品店も1.7%増えたが、繊維・衣料品・履物店は0.7%のマイナスだった。オンライン・通信販売は3.8%伸びている。自動車燃料は、原油価格の下落を受け、8.2%減と大幅に落ち込んだ。
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