ホンダは9月からイングランド南部のスウィンドン工場で生産体制を縮小する。ユーロ圏債務危機に伴い、欧州での販売が低迷しているため。BBC電子版が26日伝えた。
それによると、全従業員3,500人のうち、3分の1の勤務日数を週4日に減らす。同社の広報担当者は、対象となる従業員とは週当たり37時間分の賃金を保証する条件で柔軟な契約を結んでいるため、今回の措置は人員整理を伴わないと説明している。
同工場では、「シビック」や「ジャズ(日本名:フィット)」を生産。昨年12月に欧州専用の新型「シビック」(5ドア)の量産を開始したのを受け、新たに500人を採用していた。
英最大労組ユナイトの幹部は「ホンダのような大企業にまでリセッション(景気後退)の波が押し寄せている」と指摘。政府が何らかの手を打たない限り、市民の雇用不安は長期にわたって続くことになると批判している。[日本企業の動向]
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