トルコで28日に投開票が行われた大統領選挙の決選投票は、現職のエルドアン大統領が3選を果たした。野党6党の統一候補に擁立された最大野党・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首を破った。アナトリア通信などが伝えた。
得票率はエルドアン氏が52.18%、クルチダルオール氏が47.82%。投票率は85.7%と高く、両者の支持を巡って国が二分される結果となった。
再戦を果たしたエルドアン氏は、「国民全員にとっての勝利」と喜びを表明。緊急に対処すべき課題にはインフレ対策を挙げた。
一方、クルチダルオール氏は、エルドアン氏の与党・公正発展党(AKP)はあらゆる手段を用いて対立候補を破ろうとしたとして、「近年で最も不公平な選挙だった」とコメント。引き続き野党を率いる方針を示した上で、「戦いは続く」と述べている。
選挙結果を受け、ロシアのプーチン大統領はエルドアン氏の勝利を祝福した。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領も祝意を伝え、両国の戦略的関係強化の必要性を訴えている。また英国のスナク首相は、トルコは経済的パートナーかつ北大西洋条約機構(NATO)の加盟国として、英国とトルコの強固な関係を改めて強調。フランスのマクロン大統領もエルドアン氏の再選を祝福した。
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