英産業連盟(CBI)が30日発表した流通業業況調査によると、7月は小売業者の44%が1年前より売り上げが「増えた」と答え、「減った」を11ポイント上回った。これで3カ月連続でのプラスとなるが、例年にない悪天候を背景に1カ月前の見通し(32ポイント)を大幅に下回っている。
調査は6月26日~7月17日に123社を対象に行われ、多くの分野で1年前と比べて売り上げが伸びた。中でも家具・じゅうたんで「増えた」が「減った」を62ポイント上回ったほか、衣料品(56ポイント)、履物・革製品(42ポイント)、食品(47ポイント)も大幅なプラスだった。
受注も5ポイントのプラスだったが、こちらも前月の見通し(21ポイント)を大きく下回っている。8月の見通しについては、売り上げが「増える」との回答が3ポイント多かった一方、受注は「増える」との見通しが1ポイント少なかった。
CBI流通業委員会のジュディス・マッケナ委員長は、「消費者信頼感が低く、賃金も伸び悩む中、小売業界の長期的見通しは依然として厳しい」としている。
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