トルコのエルドアン大統領は17日、黒海経由のウクライナ産穀物輸出を巡る合意が2カ月延長されたと発表した。ロシアは対露制裁が緩和されなければ、延長に応じない姿勢を見せていたが、18日の更新期限を目前に延長が決まった。
合意延長は、今年3月に続き3度目となる。エルドアン氏は、トルコの努力とロシアおよびウクライナの協力により合意の延長がされると説明。全ての合意内容が順守され、今後も合意が維持されるよう尽力を続けるとしている。
ロシアは合意延長の条件として、ロシア農業銀行の国際銀行間通信協会(SWIFT)への復帰やロシア船舶への保険提供に対する制裁解除、ロシアへの農業機械・予備品の供給再開などを挙げていた。ロシア外務省のザハロワ報道官は、こうした要求の実現に向けた取り組みを続けるとしている。
ウクライナとロシア、トルコ、国連は昨年7月、ロシアの侵攻により妨げられていた黒海経由の穀物輸送の再開に向け、船舶や施設の安全を保障することを定めた「黒海穀物イニシアチブ」で合意。規定のルートを航行する貨物船の情報を共有し、攻撃などの事故を防いでいる。
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