英国の携帯電話サービス大手ボーダフォンは16日、2023年3月期のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益、特別損益除く)が146億6,500万ユーロとなり、前期比1.3%減少したと発表した。エネルギーコストの高騰や、ドイツなど主要市場の不振が響いた。同社は併せて、事業再編計画の一環として、向こう3年で全従業員の1割に当たる1万1,000人を整理すると明らかにした。
売上高は0.3%増の457億600万ユーロ。うち大半を占めるサービス収入は379億6,900万ユーロと、継続事業・恒常為替レートベースで2.2%増えた。これを地域別に見ると、欧州ではドイツが1.6%減少。スペインは5.4%、イタリアは2.9%それぞれ落ち込んだ。一方で、足元の英国は5.6%拡大し、これら4カ国を除くその他欧州は2.8%上向いた。欧州以外では、南アフリカ子会社ボーダコムが3.5%の増収。その他地域は30.7%拡大している。
グループの純利益は123億3,500万ユーロと、1年前の27億7,300万ユーロから大きく伸びた。
ボーダフォンは今年度について、グループの特別損益除くEBITDAが133億ユーロになるとの見通しを示した。
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