英スコットランドのエディンバラで15日、自動運転バスの一般市民への運行サービスが始まった。フルサイズの大型バスを使った自律走行車両の定常運行は世界で初めてとされる。英国のバス・鉄道運行大手ステージコーチが発表した。
このサービスは試験走行として2025年まで実施される予定。走行区間は、エディンバラからフォースロード橋を渡りファイフ(Fife)南部に至る22.5キロメートル。英国のバス車両メーカー、アレクサンダー・デニス(ADL)の次世代自動運転バス「エンバイロ(Enviro)200AV」5台が使用される。週当たりの乗客数は最大1万人を見込む。
バスには監視役のセーフティードライバーと、チケット受け取りなどの乗客対応に当たる「キャプテン」の計2人が乗務する。
スコットランド行政府のステュアート運輸相は「われわれはスコットランドがコネクテッドカー(つながる車)や自律走行車の開発で最前線に立ち続けることを望んでおり、この試験走行の開始は世界の舞台でその信頼性を確立する上で助けになるだろう」と述べた。
このプロジェクトは「CAVフォース」と名付けられ、ADLや自動運転システムを手がけるフュージョン・プロセシング、エディンバラ・ネピア大学などが共同で実施する。英政府の政策研究機関センター・フォー・コネクテッド・アンド・オートノマス・ビークルズ(CCAV)から一部出資を受けた。
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