英国のスポーツ用品販売大手JDスポーツ・ファッションは9日、仏同業クリール(Courir)に買収提案を行ったと発表した。3億2,500万ユーロを支払うほか、クリールの負債1億9,500万ユーロを引き受ける内容で、同社の価値を5億2,000万ユーロと評価した格好となる。
クリールは英国のプライベートエクイティ(PE)企業エクイストン(Equistone)・パートナーズ・ヨーロッパが保有する。買収の成立には当局の承認も必要で、JDスポーツは取引完了は今年下半期(7~12月)以降になるとの見方を示している。
クリールは足元のフランスのほか、スペイン、ベルギー、ポルトガル、オランダ、ルクセンブルクに合わせて313店舗を保有。また、西アフリカや中東、フランスの海外県でも計36店舗とフランチャイズ契約を交わしている。
一方、JDスポーツは英国やフランス、ドイツ、米国、オーストラリアなど世界32カ国・地域で、3,400店舗以上を展開する。同社は2月、向こう5年で最大30億ポンドを投じて世界全体で1,750店舗を新設する計画を明らかにしていた。
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