英国のスーパー大手セインズベリーは27日、2022/23年度(3月4日までの52週間)の税引き前利益(特別損益除く)が6億9,000万ポンドとなり、前期比5%減少したと発表した。増収を確保したものの、インフレを受けた営業費用の拡大などが響いた。
売上高(VAT含む)は5.4%増の351億5,700万ポンド。既存店ベース(ガソリン除く)では2.6%増加している。販売チャネル別では、コンビニエンスストアが9.9%拡大した半面、食品のオンライン販売は13.5%縮小した。分野別では、食品が3%増加。一方、衣料品は3%減少し、雑貨は0.4%のマイナスだった。
同社は当期にコンビニエンスストアを13店舗新設した。期末時点の総店舗数はコンビニエンスストアが814店舗、スーパーが595店舗となっている。アーゴスについては、独立店を新たに2店舗開き、スーパー内に24店舗を新設した。
今年度については、個人消費の先行きは依然として不透明で、柔軟性の確保が必要だと分析。特別損益を除く税引き前利益は6億4,000万~7億ポンドになるとの見通しを示した。
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