英国の郵便大手ロイヤル・メールは21日、賃金の10%引き上げと500ポンドの一時金支給で労働組合と合意した。同国のインフレ率に見合った給与やその他の雇用条件を承認し、今後数週間のうちに投票にかける予定としている。
今回の合意内容は、2025年4月まで強制解雇を行わないこと、24年3月から郵便配達の開始時刻が繰り下げられること、日曜日の定期勤務は新規従業員にのみ追加されることなども含む。ロイヤル・メールと通信労働組合(CWU)の双方は、この合意は納得できる内容だと評価している。
ロイヤル・メールの11万人超の組合員は、昨年8月から12月にかけて全国でストライキを実施。経営側が人員削減を警告したことから、話し合いが長期化していた。結果として、合計18日間のストが行われ、2億ポンド以上の損害が出た。[労務]
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