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ヒースロー警備員が再びスト 5月に計8日間で混乱必至=労組

英国の労働組合ユナイトは19日、ロンドン・ヒースロー空港の警備員約1,400人が5月に8日間のストライキを実施すると発表した。かねて進める賃上げ交渉がまとまらなかったため、実力行使に踏み切る。同空港の警備員はイースター前後の繁忙期にも10日間のストを行っている。

ストが実施されるのは、5月4~6日と9~10日、25~27日の計8日間。ユナイトはストの期間中は混乱は避けられないと警告している。3月31日~4月9日のストでは、英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が約300便を欠航するなど大きな影響が出た。

ユナイトによると、警備スタッフは給与は平均で年間3万ポンドとなっている。ヒースロー空港側は先に、10%の賃上げと1,150ポンドの一時金の支給を提案したが、労組はインフレを考慮すれば実質的な賃金引き下げになるとしてこれを拒否。夏の繁忙期も含めて継続的な実力行使も辞さないとの姿勢を示している。

■パスポートオフィスでもスト

公務員労組PCSは19日、旅券の発給を行うパスポートオフィスの職員約1,000人が、5月2~6日にストを実施すると発表した。ロンドンやリバプールなど8都市では職員2,000近くが4月3日から長期ストを続けているが、これに加わる形となる。

8都市に含まれるのは、ロンドンとリバプールのほか、英領北アイルランドのベルファスト、グラスゴー、ウェールズ南東部ニューポート、イングランド北東部ダラム、北西部サウスポート、東部ピーターバラ(Peterborough)。

また5月3~6日の4日間には、イングランド中部バーミンガム、コービー(Corby)、リーズ、シェフィールド、南部ポーツマス、南西部プリマス(Plymouth)、ロンドン北郊ヘメル・ヘムステッド(Hemel Hempstead)のパスポートオフィスでも、同様のストが実施される予定だ。[労務]


関連国・地域: 英国
関連業種: 運輸雇用・労務

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