• 印刷する

製薬GSK、加ベラス買収 呼吸器疾患の治療薬事業を強化へ

英国の製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は18日、カナダのバイオ医薬品企業べラス(Bellus)・ヘルスを20億ドルで買収することで合意したと発表した。べラスは難治性慢性咳そうの治療薬の開発を進めており、GSKは買収により呼吸器疾患治療薬事業を強化する。

GSKはべラスの株式を1株当たり14.75ドルで買い取る。米店頭市場ナスダックでのべラスの前日終値は7.26ドルで、買収額はこの2倍以上の水準となる。取引は当局の承認などを経て第3四半期(7~9月)の完了を見込む。

べラスは難治性の慢性咳そうを対象としたP2X3受容体拮抗薬の候補物質「Camlipixant」の開発を進めており、現在は第3相臨床試験を行っている。2026年に当局からの承認が得られる見通しで、27年からグループの業績に貢献するとしている。

GSKによれば、1日900回以上の咳が出る状態が1年以上にわたって続く患者は世界で推定1,000万人に上り、うち600万人は米国と欧州連合(EU)に居住する。

なお、GSKは昨年7月にコンシューマーヘルスケア部門のヘイリーオン(Haleon)をスピンオフ(事業の分離・独立)して上場。今後は特殊性の高い新薬やワクチンに注力する方針を示している。


関連国・地域: 英国カナダ
関連業種: 医療・医薬品金融

その他記事

すべての文頭を開く

空港着陸料、引き上げを提案 ヒースロー拡張=航空社は批判も(07/14)

格安航空NAS、第2四半期は95%増益(07/14)

商業不動産、賃料引き下げ交渉が可能に(07/14)

鉱工業生産、5月は0.9%減少(07/14)

日本板硝子、英で型板ガラス製造ライン移設(07/14)

TOPPAN、英でアニメグッズ卸売り販売開始(07/14)

化粧品販売スペースNK、米アルタが買収(07/14)

英政府、区域別の電力卸売価格の導入撤回(07/14)

英国のパブ、今年は1日1軒ペースで閉店も(07/14)

英、400年続いた紙の株券廃止へ(07/14)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン