英国の全国鉄道・海運・運輸労働組合(RMT)は7日、鉄道インフラを管理するネットワーク・レールの組合員が16日に予定していたストライキを中止すると発表した。経営側が新たな賃上げ案を提示したため。ただし、鉄道運行会社14社の組合員によるストについては計画を維持している。
RMTは今回の提案を受け、ネットワーク・レールに対し今後予定していた全ての争議行為を停止。ストに加え計画されていた、時間外労働の拒否も停止する。組合員は今後、同社の提案を巡り採決を取る見通し。
ネットワーク・レールと、鉄道運行会社を代表する鉄道業界団体レール・デリバリー・グループ(RDG)は先に、日曜出勤やネットワーク・レールの保守業務の改革などを条件に、昨年度と今年度の2年間で9%の賃上げ案を提示。RMTは無条件での賃上げを求め、これを拒否した。
BBC電子版によると、今回の新たな提案向けに政府からの拠出増額はないが、賃金に絡み何らかの変更が加えられたとみられている。
なお、鉄道運行14社を巡る争議には進展がなく、組合員は3月16、18、30日と4月1日に、それぞれ24時間ストを計画。RDGはRMTに、緊急の協議を呼びかけている。[労務]
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