ドイツの主要7空港の地上職員らが17日に、労働条件の改善を求め24時間のストライキを決行する。団体交渉の進展が見られないためで、国内便を中心に数千便に影響が及ぶ見通し。対象はフランクフルト、ミュンヘン、シュツットガルト、ハンブルク、ドルトムント、ハノーバー、ブレーメンの空港。フランクフルト空港を運営するフラポートは「大規模な混乱が生じる」として、当日の空港利用を控えるよう警告している。
統一サービス産業労組ヴェルディ(Verdi)によると、スト参加を予定するのは地上スタッフと警備員、公共部門の職員。地上スタッフは地域レベルで、警備員については全国レベルで賃上げを求める交渉が続いている。公共部門では、22、23日に2回目の団体交渉を予定する。
ヴェルディは、グランドハンドリング業務を行う地上スタッフは深刻な人手不足に陥っていることから、「賃上げを行う必要がある」と強調。警備員についても、高いボーナスを受け取る権利があると主張している。一方、フラポートの担当者は「この規模のストは度を越えている」として懸念を示している。
17~19日には世界各国の首脳や閣僚が外交・安全保障問題について協議する「ミュンヘン安全保障会議(MSC)」の開催が予定されており、会議のスケジュールに影響が出る可能性があるという。[労務]
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