• 印刷する

ユニリーバ、通期は25%増益 原材料高騰による値上げが追い風

英国の食品・家庭用品大手ユニリーバは9日、2022年12月通期の純利益が82億6,900万ユーロとなり、前期比24.9%増加したと発表した。原材料コストの高騰を背景に、商品価格を引き上げたことが追い風となった。今年については、インフレが継続すると予想し、価格設定の見直しやコスト削減を行うとしている。

売上高は600億7,300万ユーロと、継続事業・恒常為替レートベースで9%増えた。地域別に見ると、欧州は4.1%の増収。米大陸は10.4%伸びており、うち中南米が14.9%、北米は7.9%それぞれ増加した。新興市場を含むその他の地域は10.3%拡大し、うちインドは2桁台の成長を見せたが、中国は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けわずかに減少した。

事業別では、ホームケア部門は11.8%伸び、アイスクリーム部門は9%増加。ニュートリション部門は8.6%、パーソナルケア部門は7.9%それぞれ増えた。ビューティー&ウェルビーイング部門は7.8%拡大している。

グループの営業利益(事業買収・売却や関連コスト、特別損益除く)は96億8,300万ユーロと0.5%拡大。これをベースとする利益率は16.1%と、2.3ポイント低下した。

同社は今年について、増収率は少なくとも目標の実質3~5%を達成できると予測。営業利益率は、投資拡大とインフレの高止まりが影響し、上半期(1~6月)は16%程度になると見込んでいる。


関連国・地域: 英国
関連業種: 食品・飲料マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

空港着陸料、引き上げを提案 ヒースロー拡張=航空社は批判も(07/14)

格安航空NAS、第2四半期は95%増益(07/14)

商業不動産、賃料引き下げ交渉が可能に(07/14)

鉱工業生産、5月は0.9%減少(07/14)

日本板硝子、英で型板ガラス製造ライン移設(07/14)

TOPPAN、英でアニメグッズ卸売り販売開始(07/14)

化粧品販売スペースNK、米アルタが買収(07/14)

英政府、区域別の電力卸売価格の導入撤回(07/14)

英国のパブ、今年は1日1軒ペースで閉店も(07/14)

英、400年続いた紙の株券廃止へ(07/14)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン